2008年06月

東京建物探訪2リノベーション

2008年06月21日23:14

前回の銀座建物見て歩きは新橋近くの中銀タワーでおしまい
所用時間は一時間程度です

新橋からとりあえず渋谷に向かいましょう
渋谷から東横線に乗って代官山、学芸大まで向かいます

目的は中目黒のクラスカを見てみたかったからです。
クラスカは築40年近く経った古いホテルをリノベーション
それも気鋭のデザイナーによる再生ぶりが話題です

それじゃあリフォームじゃん!と思う方もいらっしゃる
と思いますが一般的なリフォームとは意味が全然違います。
リフォームはOOそっくりさんとかに代表されるように
新築時に戻す事が最終目的ですが
リノベーションとは新築には無い経年美を生かしたり
時代に合った設備やデザインをアップデートして
新しい価値を生む事に有ります。

将来は陳腐なピカピカの新築をするより
古い家を買って設備や安全性を高めた上でデザインをして
豊かに暮らすと言った選択肢が増えていくかも知れません
それがこれからの住宅購買層の(若い方)コンセンサスを
得るのも遠い事ではないかもしれませんね。

いやあ〜弱った!
新築危うし!
でも、TPLANでは先々のリノベーションにも対応できるように
プランニングや(一室空間)飽きのこないシンプルなデザイン
で新築にしか出来ない事を提案し続けていきます!
どちらにしてもデザイン力が益々必要になるのは間違いない!
ですね

一説ブッタ所で代官山到着
さすが渋谷から一駅、おされな街です
ここで見ようと思ったのはsarugaku

6つの建物が絡み合って面白い空間を生み出しています
住宅じゃないけど小規模の店舗も楽しそうですね。
周りには建築の学生らしき若者がカメラを向けていました。

さてこれは何でしょう?

店舗 だと思います 僕と比べるとけっこうこじんまりした建物
シンプルに建物をデザインする場合 窓の大きさや配置それと
外壁の質感が大事ですが これは面白いので撮ってみました。

もう一つ店舗 一階はブチックみたいだけど横に階段があります


階段を上がるとウッドデッキにつながって美容院があります
でも正面のセランガンバツか何かで出来た木製のゲートの奥は?

アパートでした、多分古いアパートと店舗を併せてリノベーション
したのではないかしら。

上手いですね ちょっと住んでみたいと思わせます

それではクラスカに行きましょう      (祢津)

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進行中長野市H邸

2008年06月19日22:02

折角のブログなのに
進行中物件の記事が滞っている
尚かつ、
完成物件ブログも紹介できないままだ
それなのに
アホな車購入顛末記等書いており
良いのかこれで
と思う。
いや、
思っておりますとも

と言う事で
長野市は北部で建築中のH邸を御紹介させていただきます

私と弊社のクライアント様との最初の出会いは様々ですが
お電話を頂いてお見えになる方(雑誌等を御覧になって)
メール等でアプローチを頂くお客様
ふらっとお見えになる方
Hさんご夫婦は最後のパターン
TPLANで設計管理した大塚の団地を通りすがりに御覧になり
事務所に直行されたそうです。(ありがたい事です)

Hさんは若いご夫婦です。
ご主人はデザインを勉強されていたとの事で
何と図面を元に模型までこしらえたり熱心な方です。
お二人ともこだわりをお持ちなので打ち合わせもヒートアップ!

ご主人「え〜やっぱりい サッシュは黒が良いかな〜っと」
奥様 「えええ〜!くろ〜〜!何かいやだなあ」
ご主人「え〜!何で!?何で?」
奥様 「だってえ ねえ黒でしょ ちょっときつくない!?
    ね〜祢津さんどお思います〜?         」
大変楽しく微笑ましい打ち合わせが続きました

さて、設計概要です
建設地はご実家の敷地内です。母屋との隣接ですね
現代のライフスタイルを考えると今後増えてくる建て方と思います
いわゆるスープの冷めない距離という理想的なパターンですね

ただH邸の敷地は途中から道路より70センチ位下がっていて
敷地の真ん中にはおじいさまのアトリエが建っています。
それを避けながらのプランニングになりました。

(アトリエをよけて中庭を配置 通路の奥に見える細長い窓はキッチンの窓)

プラン上のコンセプトは
先ずスキップフロアにして敷地の高低差を生かす事

玄関を入って正面が吹き抜けでスケルトン階段が見える事

スケルトン階段は実はダイニングルームから上がるようになっており

玄関から階段は見えるがダイニングは見えないようにする事

でもダイニングの奥の中庭は玄関から見えるようにする

等という厄介な(失礼)いややりがいの有るものでした

(現場を見学中のHさんご夫婦 奥様の居る所がフロアダウンしてます)

敷地を拝見すると南に高い木があり場内が暗い感じに見えました
Hさんは木が邪魔だと仰っていましたが僕は「いただき♪」と思いました

(吹き抜けに面した二階の主寝室から庭を望む)
住宅のプランニングの際は窓の取り方が重要です
外からは覗かれたくないけど光は充分に欲しいとか
内側からは外の見たい所だけ切り取って見えるようにするとか
寝室から緑あふれる木々が見えて素敵です


室内はスキップフロアになっていたり複雑ですが
外観は平地に台形の家がポンと建っているように考えました

現在内部工事も終わって仕上げに入っています。
もう暫くで完成です             (祢津)

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東京建物探訪

2008年06月18日18:18

最近は自転車でポタリングしたり、通勤をしたりと
段々移動速度がスローになってきておりまして
当然散歩等も大好きです。

6月7月は住宅メーカーさんの新商品等の展示会が有り
東京に出掛ける事も多いので散歩がてら色々建物を見て
回ったりします。
勿論仕事の関係もありますが つまり視察
みたいな
でも実際はたんなるお散歩であります

先ず銀座 先ず松屋
東京から直ぐの銀座 デパートが沢山ありますなあ
お洋服等は体型の関係もありもっぱらアウトレットです。
僕にとってデパートはデパ地下
あ〜あれも食べたいなあ あ〜あれも食った事ないぞ〜
イベリコの手切りがあるお気に入りは松屋です。
松屋の前にはアップルコンピューターのビルが

チタン色の外壁にリンゴのマークが光っており
会社で使っているPowerBookと同じデザインですね
アイコンがあるってのは素晴らしいですな。

松屋の周りにはルイヴィトンやブルガリタワー
シャネルのビルが有り近代建築を見る事が出来ます
外から  ね
中には恐れ多くて中々入りません
そんな中でも異彩を放つのがデビアスのビル

いやあシュールに歪んでおりますなあ
そんなモダンな建物を見ながら新橋方面に歩いていきますと
まだまだ古き良き昭和の建物が見られます

ビルジィングですからね でもこういう建物を見られるのも
今のうちだとか あ〜古い建物はかっこいいなあ 残念
残念と言えば銀座古参のバー樽も今年一杯とか
若いときは敷居が高くて行った事が無かったなあ
何とか今年中に行ってみよう!


並木通りをすぎると銀座資生堂ビルが

この建物も好きですね 特にこの窓周りなんか 可愛いです
古い建物ですが古い部分を生かして素敵にリノベーションしてます
そうです!
今回の散歩の目的はリノベーションした建物を見る事なのだ
最終目的は中目黒のクラスカ
ナンスカ?
クラスカ!!

まあその話は置いといて
ニコラスGハイエックセンター
時計のスウォッチグループジャパンのビルです
七つのブランドのショップがガラスのエレベータになっていて
まあショップがそれぞれ中に浮いているのでビルの敷地が通り抜け
出来るように小径になっております

もうすぐ新橋という所まで歩いてくると今は亡き黒川 紀章氏設計の
中銀カプセルタワー
築30年たっておりこちらもアスベストの問題で建て替えになるとか
僕の学生時代にはもう完成していたのだが遊びほうけの馬鹿学生で
見ていませんでした。
鉄腕アトム世代の僕には近未来のイメージでグットきます。

というわけで新橋から電車に乗って渋谷方面に向かいます (祢津)

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折り畳み自転車BD1のお話

2008年06月12日00:15

前回お話ししたようにTPLANの周りはおろか
世の中全体自転車がブーム?

施主のKさんも
メーカーのKさんやMさん
問屋のYさん等盛り上がっております!
特に施主でもあるKさんは尋常ではないご様子で
もはや大先生!でありますなあ

小さい頃から自転車は青少年諸君の唯一の移動手段であります
では何故良い年になってから僕が自転車にはまったかと言うと
深くて長〜イ訳があります。(実際長くてごめんなさい)

遡る事数年前であります
当時とある会社勤めだった私に晴天の霹靂が!
ある日、かかいしゃが!
私はこれで?会社を辞めました
では無くて
いわゆる清算事業の一環ということで僕の拠点が閉鎖に
まいった!フリーになっちゃった!でも万歳!!

このことは新聞にも出ちゃったのでありがたい事に
数社からお誘いが
その中でもいち早くコールしてくれたのが
今コンビでやってる北沢建設の社長の北さんです。
『ねっちゃん手伝ってくれない!?マジで!!』
『わかったよ マジで!』
と言う事で約半年顧問プランナーという事でご厄介になりました
(その時僕が作ったのが今の北沢建設のホームページです。
TPLANのHPと似てるのもご理解いただけますか)

折角新規一転したのだから今までの経験と長い間施主さんから
頂いた様々な想いを生かしてやっていくぞ!と決意を新たに

先ず最初に考えたのが
建物の善し悪しとは誰が決めるのだろう?と言う事
建築家?
工務店?
施主?
それは当然お住まいになる施主ですよね

でも設計した図面が実際にどんな空間になり、どんな雰囲気になる
のかを施主さんが完全にイメージするのは難しいと思います。
だからプランを作る側の私たちが施主と目線をそろえる事が大事!
というわけであくまで施主さんの目線で考える事にしました。

施主目線作戦1 全国展示場行脚

出来るだけ色々な住宅展示場を見て回りましたよ
うちにくるお客さんも必ず一度は見に行かれるそうです
でも僕の見る所が一般の方と違うようですぐばれる!
『お客さん 建築関係でしょ?ちがう?』
『げっ やばくね!』
それにもめげず色々見て回りましたが
あんまり参考にならなかったような 
そもそも家の中でネクタイしてる
奴がいるのが不自然。  ですよね。

施主目線作戦2 街角探訪

豪華で素敵な住宅展示場だけどやはり不自然な感じです
勿論見るべき所はあるけど やはり人が住んでないからか
そんな風に考えてみるとああいう家が良いなあと考える時
例えばもっと身近にある近所の家
実際にお住まいになってるお宅が気になって来ます。
勿論新築の家ばかりではなく古いけど雰囲気のあるお宅
お庭の木々の間から幸せそうな団らんを想像させる家
よし!市内の家を全部見て歩くぞ!

決心したものの歩くには市内全部はひろうござんした。
そこで登場するのが自転車!
(やっと出た自転車!相変わらず前段長くてすんません)

(手前の赤いタイアがわたくしめの奥がK氏のシマノの105で10段化したBD)
ウン十年ぶりに購入したのが折り畳み自転車BD1
ちょっとお高かったですが折り畳んでコンパクトになる
ので車に積んで違う町までの住宅探検には最適です

 

その時勤めていた北沢建設まで我が家からは十数キロ
学生のときでも嫌になる距離でしたが頑張って自転車通勤
およそ45分の道のりです。勿論住宅探訪を兼ねて

風や町の匂い、実際に自分の足でペダルを漕いで走っていると
生きている実感がわいて来ます。
心機一転したばかりの僕に自転車が後押ししてくれたような
気がしました。

(これからお家を建てる方はご夫婦で住宅探訪サイクリング
 等されては如何でしょう   祢津)


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カロッツェリア(伊: carrozzeria)1

2008年06月11日20:22

カロッツェリア(伊: carrozzeria)とは自動車のボディーの製造や
そのデザインをする業種になります。
コーチビルダーとも言いますよね。

昔の自動車の設計はシャーシにエンジンやミッション、タイヤ等を架装
した上に独立したボディをのっけて完成でした。
つまりシャシーだけで車は動いた訳ですね。 
(トラックが荷台をつけないで走っているのを見た事無いですか)

でもかっこいいボディが無いと雨風を防げないしそもそも自動車に
見えません。というわけで以前は自動車メーカーが基本的なシャシー
エンジン等機実際に走行するために必要な部分を作り、
その上に乗っかる流麗なボディーはコーチビルダーが委託して
作っていたという経緯があったようです。

しかし時代が変わりモノコックで車を設計するようになると
(建築で言うと軸組工法が壁式工法になったというような意味です)
車はシャシーとボディーを一体で設計しないと動かないようになります

この辺は説明が長くなりむつかしいのですっとばします。

この頃からコーチビルダーは自動車メーカーと一体になったり吸収され
消滅していきますが
ボディの製造というよりデザインを施すという意味で
今日まで残っています。それが皆さん良く聞くカロッツェリアです。

何故イタリア語かって?
それは活躍しているカロッツェリアが殆どイタリアの企業だからです。

建築で言うと自動車メーカーが工務店 カロッツェリアがデザイナーと
いう事になるのでしょうか。

またまた前置きが長くなったので実際のカロッツェリアのお話は
また次回のこころなのだあ〜

                          (祢津)

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alfaのおかげでラテンな男になってしまった?パート3

2008年06月07日23:46

前々回に続く
無事お金も振込 後はイタリアから車が来るのを待つばかりの私
お店の話では納車になるのは3ヶ月から半年前後と大きく幅がある。
しかし、今までのいきさつで大分ラテン化が進んだわたくしには
「まあ半年から一年かかるぜ きっと!」とおおらかに踏んでいた

こうなればど〜んと構えてあたしゃあ催促なんかしないよ。
車が来ましたって店から電話があったら
『あ〜そういやそんなこともあったねえ。忘れちまってたよ』
などと言ってやるのさ。

しかし案の定ひと月以上連絡も無く
案の定小心者のわたくしはお店に電話しましたよ

「祢津ですけど こんちは」
『あ〜祢津さんご無沙汰です。どうしましたかあ?」
「(どうしたって事あねえだろう。)くくるまはいまどんな感じ
 かな〜と思ってね」
「なるほど〜またはっきりしたら連絡しますね〜がしゃ☎」

その後
今船に乗ったとか
台風で船の運航が遅れているとか
ギリシャで水害に会ったようだとか
まあ色んな釈明を楽しく聞きながら僕は車を待っていました
しかし、
その間にもまだまだラテンな話はあるもので

そろそろ車が入港するみたいな時期にお店で再度色の確認を

「あの〜頼んだ車の色はコスミックブルーで間違いないですね?」
「えっ!だだだいじょうぶですよ。ねえしゃっちょ〜?」
と事務所の奥に居た買い付け担当の社長さんにお店の人が尋ねると
「おう。チラ見したら青っぽかったぜ」
「青っぽいって………………ƒƒ………………………....青も何種類も有るんだけど〜大丈夫?」
「大丈夫!ってば祢津さん!でも 念のため」
「念のため?」
「ええ念のため車の色の第一希望は青としてえ 念のため第二希望も〜」
「おい!来週車入るんでしょ!何で今更第二希望なのさ!」
「だだから 軽〜く念のためってことで」
「成る程ね じゃあ第二希望はグリーンメタリックでお願いしま〜っす♪」

この色ですけどね!この色!

  続く                        祢津


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春になって盛り上がっているもの?

2008年06月07日00:44

春と言ってももう初夏ですが

以前ブログでみんなで盛り上がっている事があります!みたいな

ものとは

それは自転車です!!


エコであります

そしてメタボ対策やら健康にもグ〜♪

昨今のガソリン高騰も考えるとグ〜♫としか言えませんね。

でもわたくしの場合はそれらは後付けのエクスキューズでしかなく

思えばこのTPLANを発足したのも自転車に乗り始めたおかげかも

結構大げさですがそんな話を次回しまつ

尚、わたくしの自転車知識は「僕の趣味は自転車です!」

等と言えるほどのものではございません。

あくまでライフスタイルとしての自転車のお話です

そんなわけで次回は折り畳み自転車BD1のお話です。


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運命の出会い

2008年06月03日15:28

皆様、
元気ですかーっ!!

元気と現金があれば新しい家具も買ってみたくなる、
ということで、椅子のお話でございます。

巨匠イームズやヤコブセンの名作椅子も間違いなくいいもんですが、
アンティークっぽい雰囲気なんだけど中古家具みたいに年季が入ってなくて
それでいて新しい、
何かいい椅子はないものか。。。

血眼で、
仕事は二の次で(おおっといけねぇ)
インターネットで、
探しました。


おお、なんとナイスなシルエット、
惚れた!一目で惚れた!!
せめてお名前だけでも!

名前は、“シルエットチェア アルバート”といいます。
デザイナーはウィリアム・ウォレンという英国の殿方です。
シルエットチェアという名のとおり、
そのたたずまいがとってもグゥーです。

素材は、脚がスチール、座面は合板です。
塗装によって2つの素材が一体感のある仕上がりになっています。
とてもしっかりとしたつくりで、
安定感があり、座り心地もグゥーです。


床に移る影もグゥーです。
(若干しつこい)
姉妹品で、“ヴィクトリア”というこれまた美しい華麗なるシリーズもあります。

ダイニングセットで椅子が全部一緒のシリーズでなくても、
お父さんの椅子、お母さんの椅子、
ぼくの私のあなたの椅子と、
家族それぞれがお気に入りの椅子を
選んでみるのも、個性が出てよいですよね。

別々に買うと、
お父さんの椅子が一番安くなっちゃったり
しちゃったりして。。。。

けんかになっちゃったりして。。。


皆様も、素敵な家具との出会いがあると
よいですね。


(神戸)

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